物理が苦手な人でも分かりやすい!『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』の特長と使い方

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報オススメ物理の参考書38選物理が苦手な人でも分かりやすい!『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』の特長と使い方
科目 物理
出版社 学研+
目的 物理の基礎理解
対象者 物理が苦手な人、これから物理の勉強を始める人
難易度 センター基本レベル
分量 428ページ
使用期間 高2~高3一学期ごろまで
ジャンル 物理参考書

・具体的なオススメポイント
物理が苦手な人、これから物理の勉強を始める人
・注意点
基礎的な問題しか扱っていないので、志望大学のレベルに合わせて別途問題集の演習が必要

物理が苦手でも分かりやすい『宇宙一わかりやすい高校物理』

『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』は、そのタイトルの通りとにかく解説が分かりやすい物理の参考書です。

教科書と比べても解説が分かりやすく、物理に苦手意識を持っている人でも安心して取り組める内容となっているので、これまで物理の勉強をしていなくてこれから始めようとしている人や、授業についていけなくて焦っている人でも、ひとつひとつの単元を理解していけるようになっています。

本当に高校物理の参考書なのか?というくらい、ポップなイラストが描かれた表紙ですが、中身はしっかり構成されていて、授業のようにわかりやすく説明してくれる講義系の参考書となっています。

また、分厚い見た目ですが問題数自体は少なく、出題されている問題もやさしく、基本的なものが多いです。

その分問題の解説にたっぷりとページ数が割かれていて、1つの問題に対しての解説の分量は、図解なども含めると一般的な参考書の2〜3倍は掲載されています。

物理の教科書や参考書・問題集を読んでみても、何を書いているのかがよく分からないという人に特におすすめです。

イラスト解説が豊富でイメージがつかみやすい

見開きページの半分が解説、半分がイラストという構成で書かれているため、問題で扱われる物理現象や公式・定理の意味をイメージや感覚で把握できるようなつくりになっています。

物理の問題は抽象的なものが多く、特に波動の問題や力学的エネルギーの計算の問題はいざ解くとなると、どうしてもとっつきにくいと感じがちです。

ですが、こうした抽象度の高い問題でもイラストでとてもわかりやすく解説されているので、数式を見ただけで難しい印象を持ってしまうという人にもおすすめできます。

物理の問題は、簡単なものであれば計算の仕方を丸暗記してしまっても対応できるようになりますが、そのようなやり方だとなぜその公式を使うのかをしっかり理解できなかったり、少しひねった問題になると解き方が分からなくなってしまうという限界があります。

自分の受けたい大学の物理の難易度にもよりますが、簡単な問題の解き方ををただ暗記するのではなく、その物理現象がなどのような経緯でそうなるのかといった理解を深めたいときに、この『宇宙一わかりやすい物理』の解説を参考にすると役立つでしょう。

計算演習で知識を定着させよう

イラスト解説を見て物理現象のイメージをつかむことができたら、次に実際の計算演習で手を動かしながら知識を定着させることが大切です。

ひと通り解説を読んでみて何となくわかったような感じがしても、実際に問題を解くとなるとどこから手を付けて良いのか分からなくなる場合があります。

そのため、扱う物理現象のイメージや問題で聞かれる要点をつかむことができたら、その練習問題を繰り返し解いて慣れておくようにしましょう。

『宇宙一わかりやすい物理』には、別冊の問題集と章末のチェックリストがついているので、問題が解けるようになったら、その単元で理解しておくべき事項がきちんとすべて覚えられているかどうかを章末のチェックリストを活用して確認するようにしてください。

この学習を繰り返すことで、理解が曖昧になっている部分や知識の穴が原因で問題が解けなくなってしまう事態を防ぐことができます。

計算演習で注意するポイント

物理を学習する上で、特に言葉の定義と単位に注意しましょう。

例えば、エネルギーや角速度・波動についてであれば、位相などがどのように定義されているか言葉で説明できるようにし、それらの単位を正確に記述することができればその単元についての理解が深くなります。

言葉の定義が曖昧になってしまっているところは、イラスト解説や章末のチェックリストを定期的に確認して正確に覚えておくようにしましょう。

この参考書が終わった後に取り組みたいおすすめ教材は?

『宇宙一わかりやすい高校物理』は、物理の各単元の基本問題をわかりやすく解説している参考書のため、実際の入試問題と比べるとやさしい問題が多く掲載されています。

そのため、単元に対する理解がある程度進んだら、入試の過去問演習に入る前に何冊かレベルを少し上げた問題集で演習を重ねるようにしましょう。

この参考書への取り組みが終わった後におすすめの教材としては、『重要問題集』や『物理のエッセンス』などが挙げられます。

これらの問題集には、入試で頻出される典型的な問題がピックアップされて載っているため、ひと通り解けるようになることで入試で安定した点が取れるようになります。

ただし、入試で物理を使わない人で、
「とりあえず学校の物理のテストについていければ大丈夫」
「試験でも足を引っ張らない程度に点が取れればよい」
という人は、この参考書に書かれている問題をすべて解けるようになることに集中する方が効果的です。

まずこの1冊に集中し、理解が深まった後に余力があればほかの問題集を進めてさらに解ける問題を増やしていく、という順番で学習していく方が、おすすめされた参考書を何冊もあれこれつまみ食いするよりも確実に点を取れるようになるでしょう。

宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)|まとめ

今回紹介した『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』は、物理をこれから勉強し始める人や物理に苦手意識がある人でも取り組みやすい問題集です。

一般的な教科書や参考書に比べると、掲載されている解説はイラストや図解が豊富で物理現象のイメージがしやすく、出題されている問題もやさしい基本問題がメインなので、これまでとっつきにくさを感じていた人でも抵抗なく学習を進めることができます。

別冊の問題集や章末のチェックリストを用いながら『宇宙一わかりやすい物理』を1冊仕上げることで、物理に対する苦手意識も克服できるようになるでしょう。

なお、この参考書で物理の単元についての理解がひと通り済んだら、さらに実力を付けるためにレベルを一段階上げた問題集に取りかかることをおすすめします。

公式や計算の仕方を暗記をするのではなく、物理現象をイメージしながら繰り返し演習問題に取り組んで、入試に出題される物理の典型的な問題を反射的に解けるようにマスターしていってください。

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